『新選組!』の第三十八回「ある隊士の切腹」を視聴する。
 ある隊士と言うのは、新撰組一連の流れを知っている方であれば、ご存知であろう公金紛失の罪で切腹させられた河合耆三郎の事でした。先週の松原忠司と言い、河合耆三郎があまりに良い人過ぎて・・・涙が止まりませんでしたよ。原因も先週の原田の50両かと思ったら、そちらではなく武田観柳斎嫌われ者化の一環だし・・・観柳斎もだけど、西本願寺の僧侶にも腹が立ちましたね。
 それにしても伏線の張り方が絶妙ですよねえ。河合の介錯を、いつもの斉藤一ではなく、谷三十郎*1に行わせるため冒頭で斉藤一に悪夢を見せておいて介錯を断らせる伏線にしたり――ってか、今回は悪夢で悶絶させたり、賭博に負けた原田と一緒に褌一丁にされたりと女性のハートをゲット?――心憎い演出が光ります。
 しかし、最後の後味の悪さ、ってか皮肉な終わり方が辛かった。

*1:史実では沼田小文吾が介錯を行った。ちなみに事実では無いそうですが、谷三十郎は田内知の介錯に失敗したという話があります