『隋唐演義 全5巻』読了

 【編訳】田中芳樹 中央公論新社(中公文庫) 269+270+317+289+307ページ 各590円+税
 隋の天下統一から唐の玄宗の死まで、およそ170年の歴史を”演義”としてアレンジした『隋唐演義』の田中芳樹版翻訳本。1巻は秦叔宝を、2巻では隋の煬帝を、3巻では太宗李世民を、4巻では則天武后を、5巻では玄宗をメインに語られます。英雄豪傑達が活躍する前半(3巻辺り)までは血沸き肉踊る訳ですが、後半の宮廷陰謀話に移ると寂寥感が否めないのは相変わらずです。安能務版より読み易い。
 この書籍は1995年7月〜1996年7月に徳間書店より刊行されたものの文庫化です。
〈一〉「群雄雌伏ノ巻」:2004年1月25日初版発行 ISBN:4122043107
〈二〉「隋の煬帝ノ巻」:2004年3月25日初版発行 ISBN:4122043352
〈三〉「太宗李世民ノ巻」:2004年5月25日初版発行 ISBN:412204362X
〈四〉「女帝武則天ノ巻」:2004年7月25日初版発行 ISBN:4122043921
〈五〉「玄宗楊貴妃ノ巻」:2004年9月25日初版発行 ISBN:4122044154