『ローマ人の物語14、15、16 パクス・ロマーナ 上・中・下』読了

塩野七生 新潮社(新潮文庫) 216+210+142ページ 上:400円+税、中:400円+税、下:362円+税
 カエサル死後、ローマの覇権を握った地球皇帝初代皇帝アウグストゥスの後半生を描きます。自らの血統への妄執にとり付かれながらも、それでいて帝政への道を過たず邁進する様は英雄ですなあ・・・と言っても、それは軍事面を補佐した友人アグリッパ、外交面のマエケナスあっての事であったのが良く分かります。前の巻までの様な派手な戦いは影を潜め、内政が主体になっています。
 それにしてもこんなページ数であえて3冊にまで分けて刊行するってのはどうなの? たかだか500ページで1200円かよ、と思うと、本離れが進む理由は他にあるんだろうなあと思う限り・・・高いよ。
 この書籍は1997年7月に新潮社より刊行されたものを文庫化したものです。
14:平成16年11月1日発行 ISBN:4101181640
15:平成16年11月1日発行 ISBN:4101181659
16:平成16年11月1日発行 ISBN:4101181667