『直江兼続』読了

江宮隆之 学習研究社(学研M文庫) 420ページ 740円+税
 戦国時代、越後の英傑上杉謙信、大名・上杉景勝の二代に仕えた直江山城守兼続の生涯。「義」を前面に出し、義に生きながら、一度だけ犯した不義(御館の乱)に苦悩する様が描かれたりするのですが、関ヶ原後の兼続と本多正信のやり取りで、義だけでは天下人になれない、むしろ義を唱える者は天下を取れない、奇麗事では何事も立ち回らないと結論付けられて終わるのはなかなかどうして。真田昌幸前田慶次郎がそれなりに前面に出てくる書籍となっておりました。
 2004年11月19日初刷発行 ISBN:4059011665