『佐竹義重』読了

近衛龍春 PHP研究所PHP文庫) 436ページ 743円+税
 常陸の戦国武将・佐竹義重の生涯。著者があとがきで950枚の原稿の300枚程を削除したと言っているようにとても中途半端。しかも、義重が義宣に家督を譲る所までで、残りは史実を羅列するだけ。一番読みたかった秀吉の小田原攻め、関ヶ原の合戦での義重の位置づけが全く描かれず・・・残念。初っ端の小競り合いを詳細に長々と記すくらいだったら、こちらに重点を置いて欲しかった。戦場図など図が多いのは良かったのですが・・・。
 上杉謙信の扱いはちょっと悪い(と言うか、史実に則している)ので、謙信信者は読まない方が良いかもしれません。
 2005年1月21日第1版第1刷 ISBN:4569663303