『魔界の神殿 全5巻』読了

 テリー・グッドカインド 【訳】佐田千織 早川書房(ハヤカワ文庫) 330+323+301+315+322ページ 各680円+税
 《真実の剣シリーズ》の第4部にあたる作品。毎度の事ながら初っ端に登場人物達、及び読者を不安にさせる予言を語り、話がぐだぐだと語られ、そして最終巻になって一気に解決する御定まりのパターン。シリーズ中、一番楽しめなかった作品となりました。リチャードとカーランがあまりにバカップルぶりを発揮し過ぎているのと、お喋りすぎる登場人物達が・・・敵がいるのにお喋りを始めた時はどうしたんだ!? と思ってしまいましたよ、カーラン&カラ。メインキャラではなく、ゼッドやネイサン側に視点が移行するとほっとしました。物語的には、今回でリチャードとカーランにとっては落ち着くんですけど、至高秩序団との決着は全くつかない状態で終了してしまいました。いつ、終わるんだよと。
[ネタバレ]なんちゅうか、ネイディーンは確かに嫌なキャラでした。訳者さえもが登場する度に毛嫌いしているくらいですから・・・でも、あの死に様、しかもその後の扱いはあまりに酷すぎるだろうと。
1「運命の予言」:2004年3月20日印刷 2004年3月31日発行 ISBN:4150203598
2「赤い月」:2004年5月20日印刷 2004年5月31日発行 ISBN:4150203636
3「死せる子どもたち」:2004年7月20日印刷 2004年7月31日発行 ISBN:4150203687
4「風を探して」:2004年9月20日印刷 2004年9月30日発行 ISBN:4150203709
5「奇跡の呪文」:2004年11月20日印刷 2004年11月30日発行 ISBN:4150203741