恐竜グワンジ

 一昨日購入したDVD、恐竜映画の傑作『恐竜グワンジ』(1969・米)を視聴しました。
 20世紀初頭のメキシコを舞台に、ジプシー達が守る禁断の地から連れ出した珍獣及び恐竜による騒動が描かれます。
 なんちゅうか、アメリカ人の拝金主義がこれでもかと描かれます・・・主人公もヒロインも脇役も、浅ましいまでに金儲け、又は名声を欲する姿が描かれておりました。ラスト辺りで急に主人公は保守的になりますけどね。

 とは言っても、この作品は内容を楽しむ作品ではなく、ハリーハウゼンのダイナメーションを楽しむ作品である訳だから、内容なんてものはおまけなんですよねえ。当然、映像特典の「メイキング」も、ハリーハウゼンのインタビューを交えながら(『ジュラシックパーク』で参考にしたためか)ILMスタッフが技術的な見地から解説したものが収録されておりますしね。
 ってか、夕方にNHKで再放送されていた『地球ドラマチック 肉食恐竜の真実 第1回ティラノサウルス』(サイト)を観てCGは凄いよなあ、と改めて実感しました。ダイナメーションは確かに画期的で凄い技術ではあったけど、今後も継承される技術ではなくなっていくんでしょうなあ。むしろ、古典技術として残ったりするんだろうか?
 ちなみに隠しボタンは、「ギャラリー」内でカーソルを右に入れるとグワンジ頭部の色が変わります。
 内容は「グワンジとバネッサ」・・・バネッサはハリーハウゼンの孫娘。特殊環境での育ちが如何に恐竜が普通の人形と言うに至るかを物語るエピソードとなっておりました。
 そう言えば、作中で象との対決シーンがあるのですが、ふと『地球へ2千万マイル』での金星竜イーマと象との対決を想起しました。ってか、大きさ、強さ、知名度と怪物の比較対象として象は一番適任なんでしょうなあ。
 イーマと言えば、以前に発売された『レイ・ハリーハウゼン Real Figure Collection Vol.1 シンドバッド・シリーズ&ムービー・クリーチャーズハリーハウゼンフィギュア』・・・Vol.2は本当に出るんでしょうかねえ? グワンジや原子怪獣がVol.1に無かったから、Vol.2には収録されるものと楽しみにしているんですけど・・・。
 恐竜グワンジ[原題:THE VALLEY OF GWANGI]
 製作:チャールズ・H・シニア、監督:ジェームズ・オーコナリー、
 共同制作/特撮:レイ・ハリーハウゼン、原案:ウィリス・H・オブライエン
 主演:ジェームズ・フランシスカス、ギラ・ゴラン、リチャード・カールソン