『こんにゃくの中の日本史』読了

武内孝夫 講談社講談社現代新書) 206ページ 700円+税
 あればあれで食べるけど、なければないで敢えて求められる事の無い食材・蒟蒻に纏わる主にその歴史と農村部での蒟蒻栽培に関して記した書。大戦時、風船爆弾として使用されていたのが、蒟蒻糊であったりと実は戦争と密接に関わっていた事が記されていたりの雑学もあります。
 自然の影響をもろに受けるため、安定しない製品である蒟蒻の利益を巡って農村部での虚々実々なやり取りは見所ありました。田舎は良い所であるという事を真っ向否定しているのがなかなかどうして
 しかし、400年前には今のような蒟蒻料理は無かったようなんだけど・・・むしろその当時にあのような蒟蒻料理が作れたからこそ守るように言われたのか。
 2006年3月20日第1刷発行 ISBN:4061498339