『陰陽師 太極ノ巻』読了

夢枕獏 文藝春秋(文春文庫) 275ページ 476円+税
 平安時代陰陽師安倍晴明を描いた《陰陽師シリーズ》の第7弾(?)。全6編の中篇が収録されています。「むしめづる姫」の露子が再登場したり、相変わらずの蘆屋道満と脇役が魅力的なのも相変わらず。しかし、内容的にマンネリ化してきて――それが良いとも言えるのですが――物足りなさも感じ始めました。まあ、今の流れじゃなくなってしまったら、『陰陽師』では無いんだろうけど・・・。
 この書籍は2003年4月に刊行されたものの文庫化です。
 2006年3月10日第1刷 ISBN:4167528150