『森長可』読了

谷口研語 PHP研究所PHP文庫) 360ページ 667円+税
 戦国時代、鬼武蔵と恐れられた武将・森長可の生涯。父・可成や弟・蘭丸ならともかく長可と聞いても小牧・長久手の戦いくらいしか思い浮かばないよなあ、と思って読み進めていたら、本当にそれだけに近い構成の書籍となっておりました。本能寺の変から始まり、小牧・長久手の戦いで戦死するまでの2年間が描かれ、時折回想シーンが挿入されるといった体裁でした。珍しい戦国武将像を確立しようとしている点は興味深かったです。
 やはりと言いましょうか、森長可は地味でしたなあ。ちなみに”もりながよし”です。
 2006年4月19日第1版第1刷 ISBN:4569666221