『西洋哲学史 古代から中世へ』読了

熊野純彦 岩波書店岩波新書) 257ページ+33ページ 820円+税
 古代ギリシアから中世までの主要な哲学者の簡単な経歴と思考を併せ、哲学の変遷を記した書。はっきり言って帯には入門書と記されているけど、難解。要するに初心者向けの入門ではなく、哲学史の入門って事ですな。
 それなりに充実した人名索引が巻末に掲載されているので、本文中に人名が出たら引くと吉です・・・むしろ、この人名索引だけ読んでも面白いです。自分は読み終わるまで気付きませんでしたがね。
 なんでも後編の近現代の哲学史はそろそろ(秋)刊行されるらしい。デカルトニーチェ、カント、ハイデカーらは後編。
 目次は、「哲学の始原へ」「ハルモニアへ」「存在の思考へ」「四大と原子論」「知者と愛知者」「イデアと世界」「自然のロゴス」「生と死の技法」「古代の懐疑論」「一者の思考へ」「神という真理」「一、善、永遠」「神性への道程」「哲学と神学と」「神の絶対性へ」となっています。
 2006年4月20日第1刷発行 ISBN:4004310075