『佐竹義宣』読了

近衛龍春 PHP研究所PHP文庫) 487ページ 838円+税
 常陸の戦国武将・佐竹義宣の生涯。鬼義重の息子・・・って事で、義宣に家督を譲った所で残りは史実の羅列なのは残念、と昨年感想を記した『佐竹義重』の正統続編です。義宣が家督を譲られてから死去するまでを描きます。偉大な父を持った義宣の苦悩が描かれる、と思いきや、名門意識に凝り固まって愚痴ばかり言っている凡将と言った描かれ方に思えたのは歪曲し過ぎか? 唯一華々しかったのは、三成を助ける件くらいで、父には到底及ばない義宣でした。
 2006年6月19日第1版第1刷発行 ISBN:4569666345