『平将門 黎明の武者』(上・下)読了

高橋直樹 角川春樹事務所(時代小説文庫) 319+397ページ 上:780円+税、下:840円+税
 平安時代、坂東の地で起こった承平の乱の首謀者・平将門の生涯。粗暴ではあるものの、武者の世を夢見る武将として描かれておりました。残念なのは将門死後の記載が(当然ではあるけど)あっという間で、平貞盛や田原藤太(藤原秀郷)のその後の栄達は全く記されていないのが少々物足りなかった。首が飛んだは別にいりませんけどね。
 武者というものを赤裸々に描くため、目を背けたくなるシーンもチラホラと散見されました。
 この書籍は2002年に刊行されたものの文庫化です。
上:2006年6月18日第一刷発行 ISBN:4758432376
下:2006年6月18日第一刷発行 ISBN:4758432384