『桶狭間の勇士』読了

中村彰彦 文藝春秋(文春文庫) 399ページ 686円+税
 戦国時代、桶狭間の戦い今川義元を討った毛利新介と服部小平太の生涯。義元を討って以降は目立った活躍も無く、毛利新介に関しては本能寺で死んだな程度の知識しか無かった者としては、興味深く読めました。それにしても、花開いたと思ったら、上司のツケでその生を終えていたりと見事なまでに同じような人生曲線を描いている二人の対比が面白い・・・って事で、豊臣秀次は殺生関白として描かれています。
 それと、解説にも記されていますが、甲冑や馬なども詳細に、雑学知識っぽく描いているのも評価高いです。
 この書籍は2003年6月に刊行されたものの文庫化です。
 2006年6月10日第1刷 ISBN:4167567105