山田永 集英社(集英社新書) 203ページ 680円+税
日本神話を国民的英雄『アンパンマン』にこじつけたとの意外な接点を『古事記』研究者である著者が記した書。基本「古事記」「日本書紀」は全ての物語の原典ではありますからねえ・・・と思いつつ、第二話までは納得できなくもなかったけど、ヒメヒコ制、トリックスターときて笑いを堪えるのが大変でした。おむすびまん達は漂泊者、しょくぱんまん達は住所未詳。
そう言えば、『桃太郎』に雉が加わっている理由の件を読んで、『久遠の絆』の天野先輩を想起した。高天原の使者は雉・・・草冠が付くと薙だなあ、と。
目次は、「『古事記』神話と『それいけ!アンパンマン』の登場人物」「『古事記』と『それいけ!アンパンマン』の世界観」「ばいきんまん・ドキンちゃんのヒメヒコ制」「スサノヲとホラーマン」「旅人たちの目指すもの」となっています。
2006年7月19日第1刷発行 ISBN:4087203522