『義弘敗走 慶長風雲録』読了

宮城賢秀 光文社(光文社文庫) 328ページ 571円+税
 関ヶ原島津義弘をメインにした書・・・を期待して読み始めたのですが、忍びの暗闘を交えて義弘の活躍もさして無い淡々と歴史記述を描き、面白みの欠ける忍者達を描いているだけ・・・と思っていたのですが、どうやら著者の中でこの作品は5部作(以上)を視野に入れているようでした・・・ならば義弘の活躍も今後に期待して良いのか? 購入するかは微妙ですが・・・忍者達が大量に登場するだけで全く魅力を感じられないのがなんとも痛いんですよえ。
 それと、登場人物達の経歴と特に年齢に拘って、「○歳の誰々は〜」のような記載が多いのは非常に気になりました。まあ、巻末のあとがきを読んだら、父母の歴史を語ったり、あまつさえ飼っている大量の猫の入籍(日付)やら紹介しているのを読むと、几帳面なんだなあ、と。
 2006年8月20日初版1刷発行 ISBN:4334741142