『名城の由来 そこで何が起きたのか』読了

宮元健次 光文社(光文社新書) 236ページ 720円+税
 歴史好きな建築家が名城を紹介する書・・・と思いたく成る程、建築関連は多少読み応えのある内容なのですが、歴史の話になると途端に胡散臭い、とまでは言わないが微妙な内容と化しておりました。特に城とはほぼ無縁(本書ではこじつけているけど)な宮本武蔵を異様にクローズアップしているのは、名字が「みやもと」だからじゃないよなあ、と。
 目次は「「城作りの天才、豊臣秀吉」「徳川家の城」「キリシタンゆかりの城」「剣豪・宮本武蔵ゆかりの城」「各地の大名の城」となっています・・・実際に取り上げられている城は、長浜城大坂城聚楽第名護屋城岡崎城江戸城駿府城名古屋城水戸城膳所城、水口城、長篠城安土城高槻城金沢城島原城小倉城明石城、熊本城、小田原城松本城、姫路城、岡山城・・・わざわざ城名を並べたのは、名城と言っているのに、上田城が無いんだぁ!という抗議の意を込めて。
 2006年12月20日初版1刷発行 ISBN:4334033849