『小説 渋沢栄一』(上・下)読了

津本陽 幻冬舎幻冬舎文庫) 422+422ページ 各640円+税
 幕末、尊皇攘夷の志士から幕臣となり、維新後は明治、大正、昭和と八面六臂の活躍で日本経済の基礎を形作り”近代日本資本主義の父”と呼ばれた渋沢栄一の生涯。20代後半で大蔵省の主要人物として様々な改革を推進、下野後は34歳で日本初の銀行を設立、500以上の会社を創立・援助、商人や女性にも学問が必須と大学創立にも関わる等、淡々とその事跡を史料を交えながら記しています。日本の未来の為、(その力を有しながらも)財閥を作らなかった滅私奉公の人であったりと、今の政治家・経済人は必読すべきですな・・・まあ、混乱期は若者が、安定期は年寄りが台頭するのは世の常ですがね。
 この書籍は2004年6月に日本放送出版協会NHK出版)より刊行されたものを文庫化したものです。
上:平成19年2月10日初版発行 ISBN:9784344409125
下:平成19年2月10日初版発行 ISBN:9784344409132