『月の武将 黒田官兵衛』読了

上田秀人 徳間書店(徳間文庫) 317ページ 629円+税
 何冊目になるか忘れたけど、小寺時代から、本能寺の変で秀吉への不用意な発言「運が開けた」までの戦国武将・黒田官兵衛の生涯を描く書。取り立てて他作品との違いが見受けられず、どうしても司馬遼太郎さんの『播磨灘物語』と比してしまうと物足りない。やたらと万能過ぎるでもないのに、荒木村重明智光秀の謀叛理由が官兵衛の発言っぽく描いているのは、伏線だったのか? 宇喜多直家がそこそこ出張っているのは良かったかな。
 2007年10月15日初刷 ISBN:9784198926717