『ばいばい、アース』(全4巻)読了

冲方丁 角川書店(角川文庫) 352+434+427+377ページ 1・4巻:590円+税、2・3巻:629円+税
 獣人達の世界に現れた牙も毛皮も何の生物的特徴を持たない“のっぺらぼう”(人間)と呼ばれる怪力少女・・・独特な世界観と風習の中で描かれる剣士達の物語。ネタバレになるので詳細は記しませんけど、実はSF要素も兼ね揃えて異世界SFファンタジーでした。神論争なんぞも入った、それなりに骨太な話になっています。
 【ネタバレ】
 途中のヒントで獣人達が通常の獣人ではなく、遊園地の着ぐるみ状態なのを想起しながら読んでしまったのですが、それはあながち外れてもいなかった訳ですな。
 この書籍は2000年12月に刊行された上下巻本を、文庫4分冊化したものです。
(I)「理由の少女」:平成19年9月25日初版発行 ISBN:9784044729035
(II)「懐疑者と鍵」:平成19年10月25日初版発行 ISBN:9784044729042
(III)「爪先立ちて望みしは」:平成19年11月25日初版発行 ISBN:9784044729066
(IV)「今ここに在る者」:平成20年2月25日初版発行 ISBN:9784044729073