『ローマ人の物語32、33、34 迷走する帝国』(全3巻)読了

塩野七生 新潮社(新潮文庫) 212+166+260ページ+ 32:400円+税、33:362円+税、34:438円+税
 3世紀のローマ帝国が衰亡へと向かう契機ともなった軍人皇帝時代への幕開けと終焉。73年間で22人の皇帝が現れる乱立期。東洋的史観で見てしまうと皇帝と聞くと”絶対権力者”を想起するけど、西洋的史観では、周りに翻弄されながらも、むしろ民主的なのかもしれない、と思ってしまった・・・まあ、皇帝位は終身制だから、不信任=殺害になるのはなんともだけど・・・。公共性を失っていく国家は滅びに向かうを端的にあらわす内容となっておりました。
 この書籍は2003年12月に新潮社より刊行されたものを文庫化したものです。
32:平成20年9月1日発行 ISBN:9784101181820
33:平成20年9月1日発行 ISBN:9784101181837
34:平成20年9月1日発行 ISBN:9784101181844