アインなんて呼ばないで、私は江蓮、そう望まれ、そう生きる」(江蓮)
 『Phantom〜Requiem for the Phantom〜』の第26話(最終話)「江蓮」を視聴する。
 サイスマスターとの最終決戦・・・予想外(むしろ範疇?)にあっさりと倒されてしまう量産型ファントム。
 尺が足りなくて弱体化したようにも思えなくはないものの、そもそもプロトタイプより強そうに思えなかったのも敗因か?
 そして、サイスマスターのあまりの道化っぷり。一期最後で(唯一)見せた情けない姿が脳裏に焼き付いてしまって、いくら黒幕ぶっても小物感漂いまくりだったのが残念。あれさえなければ、何を考えているのか分からないマッド系になれたんでしょうけどねえ。
 むしろ、彼も成長したという事なのか・・・。
 で、6ヶ月後。
 江蓮の生まれ故郷がモンゴルのウランバートルである事が判明して、その青空の下で江蓮もやっと幸せになれるのか思いきや・・・まさかの鬱エンド。
 玲二が突然久々なインフェルノのボスの差し金で殺される・・・ラストで倒れている江蓮と映し出される銃弾が、彼女も殺された事を示唆するようで更に欝へ・・・このアニメは銃で撃たれた後が残酷だからなのか、今回の演出の為なのか、どこ撃たれたんだよ? と不思議に思うほど、敢えて死体の傷を見せなかったりしてたんですよねえ。
 DVD版では描かれて、最後の最後で江蓮が殺されたのか殺されていないのかが分かる仕組みだとしたら、性質が悪いですな。
 それと、玲二が倒れた後での振り返った江蓮の笑顔は・・・。
 うーむ。
 元々話の内容自体暗い話だから、アイン=江蓮が不幸な境遇から脱却していく様は希望であったのに、それらを突き落とす形の終わり方とはなあ。
 結構、2期以降の視聴は辛かったんだけど、最後の最後で救われるのを望んでいたからなのか、ちとショック。
 まあ、それまで面白くて最後の最後に落とされるよりはましですがね。