本日は、劇場版アニメ『いばらの王』の公開日。

 もちろん、『いばら』信者と言うより、岩原信者としては公開初日の第一回を鑑賞しないわけにはまいりませんでした。
 上映館が少ないため、今回は海浜幕張にあるシネプレックス幕張へ。初めての劇場だったので、どんな体制なのか分らず、10時05分からなので、9時20分頃に到着。
 ・・・
 全席指定な映画館だった。
 前売り券を交換して席を指定。並んでいる人も少なく(すべて一緒なのでどの映画かは不明)、自分の好きな座席を選ばせて頂きました。映画館、毎度のポジションでしたけどね。
 ってか、本日は映画の日で1000円。前売より、普通に買った方が安かった。まあ、既に(ポスター目当てで)前売りを2枚購入していたから、さすがに3回は・・・。
 で、全席指定だと並ぶ必要も無いので、時間潰しに物販コーナーを確認。
 単行本全巻(限定版は置いてませんでした)は、持っているので別にいらないですし、後はパンフレット(1000円)とクリアファイル(400円)、テレホンカード(1500円)のみ・・・一応、全部購入はしたものの、同じ絵柄なのが残念。せめて、前売り予約時のポスターと同一絵柄のアイテムか、岩原裕二さん関連のオリジナルアイテムはあっても罰は当たらないと思うんですけどね。
 逆に、『涼宮ハルヒの消失』が、2週間限定で上映されるからと、そちらの物販物の方が多いのはなんとも・・・。
 まあ、別の映画館なら他にアイテムがある可能性も考えられるので、もう一枚は別で使うかな、と。
 って事で、映画の感想。
 こまごまと記すのもなんだし、簡潔に言うと映画は良かった。B級テイスト全開な原作を見事にアレンジしておりました。
 ・・・アレンジ?
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 ええ、原作から設定を持ってきただけのほぼオリジナルでした。
 《以降、激烈ネタバレ・・・一応、文字色は変えていますので、ご覧になりたくない方は飛ばしてください》

 ゼウスは出ない、神の兵も出ない、当然、キャサリンの獣人化もなし・・・そもそも、敵モンスターの造形がエイリアンっぽい顔をした怪物となっていたのが、恐竜っぽい原作バージョン好きとしてはがっかり・・・それと獣人の不在。それと、アリスの出番もがっかりでした。
 カスミとシズクの設定は、概ね原作準拠。原作で普通の人間形態で登場したシズクが、映画では化物じみたイバラの怪人っぽくなって、人外好きとしては、好みではありましたがね。天井のは、あれでしたが・・・。
 何よりもその結末・・・カスミとティオ以外、全滅するとは予想外でした。キャサリンは仕方ないとして、マルコも死亡するとは・・・。
 映像的には、普通にネット配信されている冒頭の12分は雰囲気といい、BGMといい最高でした。
 一部の戦闘シーンや、夢を強調した繰り返し演出(ちと、くどい・・・でも、8月の悪夢を潜り抜けた(?)者としては、たいした事はない)、見栄えなどは非常に良かったんですけどね。

 《以上、ネタバレ終了》
 って事で、中盤、個々の人物関係(トラウマ)の軋轢などは、原作を読んでいないと読み取りづらかったするものの、原作を読むと終盤の展開は納得できないというジレンマ。
 原作既読にも未読にも薦めて良いのか悪いのか、非常に悩む作品でした。原作はもっと凄いんだ! と、原作後半の展開からは言えず、とは言え、映画を観てがっかりした人に原作も同じと思われるもなんだし・・・その逆もしかり。
 まあ、でも岩原作品を大画面で鑑賞できたというだけで満足・・・岩原キャラかと問われると、答えに詰まりますがね。
 最初の逃亡時のキャサリンの股下からのアングル等、微妙にエロい仕上がりとなっておりました。カスミとシズクの関係に重点が置かれているからなのか、その点でも微妙に・・・。
 今度は、是非『地球美紗樹』を!