『わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡』(全3巻)読了

塩野七生 新潮社(新潮文庫) 234+302+269ページ 1:400円+税、2、3:438円+税
 『君主論』を著したニコロ・マキアヴェッリの生涯と、彼の属した16世紀フィレンツェ共和国の繁栄と破滅を描く書。ロレンツォ・デ・メディチを華とするメディチ家、『君主論』のモデルとなったチェーザレ・ボルジア、一生を政治に捧げた(ようとした)政治官僚・マキアヴェッリの三部作と言った内容となっておりました。ヴェネツィア本(『海の都の物語』)を読んだ後だと、また違った感慨が・・・あちらでは完全に筋肉バカ的な印象を何故か受けてましたからねえ。
 ちなみに全三巻の解説を、マキアヴェッリと似た境遇となる外務省のラスプーチン(と異名をとった)佐藤優さんが行われています。まあ、作品の解説よりも、自己紹介(自己賛美?)と持論の展開に終始している感はありますが・・・。
 この書籍は1987年に中央公論社より刊行されたものを文庫化したものです。
1:平成22年5月1日発行 ISBN:9784101181387
2:平成22年5月1日発行 ISBN:9784101181394
3:平成22年5月1日発行 ISBN:9784101181400