田中芳樹&荻野目悠樹 徳間書店(徳間デュアル文庫) 353ページ 676円+税
スペースオペラ作品にして田中芳樹さんの名前があっては、第二の『銀河英雄伝説』を期待せずにはいられない訳ですが・・・田中さんは原案(修正も?)で、基本は荻野目さんが記されているようでした。
って事で、見た目おしとやか、実は活発・・・所か野望持つ女性が主人公のシリーズ、らしい。らしいというのは、彼女がメインであろうとは思うのだけれど――スペオペというのもあるし――むしろ魅力的なキャラクター達を1巻から大挙だして壮大さをアピールしようとしていたのかもしれませんが、その魅力が伝わる前に次の人物へ視点が移行してしまうという事がざらであったのは残念。普通のラノベ展開となってしまっているのも残念。『銀英伝』は歴史小説っぽさが好きだったんですがねえ。
ちなみに全巻完結してから読もうとしていたら、最終10巻が刊行されたのが去年の12月という・・・。
2000年8月31日初刷 ISBN:4199050051