『日本語の深層 ことばの由来、心身のむかし』読了

木村紀子 平凡社平凡社新書) 221ページ 760円+税
 日常使用している言葉を分解して、『万葉集』や『梁塵秘抄』などの様々な文献からその由来を読み解く書。様々な例を挙げてはいるものの、あまりに細かすぎて、理解に苦しみ箇所が多々ありました。ただ、古代で同位であった男名「彦」と女名「姫」の徐々に乖離していく様などは成る程、と。味覚に関する表も分りやすかった。
 目次は、「カサをサス」「男たちの名まえ」「オモざし・カオだち・ツラがまえ」「ソヒ(添)とげる」「焼けノ・ハラ」「ウマい・シブい・ヱグい」「ネル(練)」「オニごっこ」「マにウケる」「ケハヒ(気配)とオト」「トキの向こう」「おナゴリ惜しい」となっています。
 2011年2月15日初版第1刷 ISBN:9784582855708