弱虫」(鶴見知利子
 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の第10話「花火」を視聴する。
 ”つるこ”のターン。
 って事で、”あなる”と”ゆきあつ”のデートを尾行していたり、「前置きはいいから」など辛辣なセリフを吐いてみたり、でもあの日再現で慌てたり、終いには髪の毛を切ってイメチェンを図ったり、あまつさえ”ゆきあつ”が好きである事を(”あなる”に)告白したりと、忙しいまでに色々手を尽くしまくっておりました。
 しかし、その努力も、やはり全て”ゆきあつ”に持っていかれておりました。
 なんちゅうか、あまりに”ゆきあつ”のキャラは濃過ぎる。面白いと言えば面白いのだけれど、彼の存在は調味料ではなく、香辛料になってしまっていて、作品の本質を歪めている・・・既にだが。
 結局、”めんま”の願いとして花火を打ちあげるが、”めんま”は消えず。
 「花火」はミスリードなのか? と思わせておりましたが、逆に「花火」が正しい選択肢ではないのか、と。
 今まで花火を作るという行為に関しては、メンバー達は一致していた。しかし、個々の思惑が吐露される打ち上げ直前では、メンバー達の心は全く一致していなかった。”ぽっぽ”は分らんけれど、消えて欲しくないと考える”じんたん”、”じんたん”にしか見えないのなら成仏してしまえの”ゆきあつ”、”めんま”が成仏すれば振り向いてもらえるかも、の”あなる”&”つるこ”のフラレ組。
 メンバー全員が”めんま”を送り出す際に同じ気持ちで花火を打ち上げなければならなかったのかも、と・・・まあ、当時からメンバー間の心はバラバラではあったようですがね。
 次週は最終回らしい・・・終わるのか?