『楊令伝』(7巻、8巻、9巻)読了

 北方謙三 集英社集英社文庫) 396+398+398ページ 各600円+税
 方臘の乱を平定してから数年後、ついに梁山泊と宋禁軍との戦闘が開始。梁山泊で相対する双方の戦闘は、童貫と楊令の戦と気の読み合いであり、個々の武将達による虚虚実実のやり取りが繰り広げられるのでした。禁軍の将官の死亡率の高さはなんだったけれど、梁山泊側も呼延灼、扈三娘、張清などの昔からの武将が戦死して、登場人物も二世達が多くなってまいりました。
 そして、ついに9巻で童貫が・・・と言う事で、戦闘終結。宋自体がもうボロボロで金軍の侵攻がついに開始されるのでした。ゲーム『天命の誓い』だったら、なす術も無く滅ぼされている所ですな・・・梁山泊もね。
 一方、開封の青蓮寺を掌握する李富は着々と密やかに自らの野望へと邁進するのでした。
 この書籍は2008年10月〜2009年4月に刊行されたものの文庫化です。
〈七〉「驍騰の章」:2011年12月20日第1刷 ISBN:9784087467703
〈八〉「箭激の章」:2012年1月25日第1刷 ISBN:9784087467826
〈九〉「遥光の章」:2012年2月25日第1刷 ISBN:9784087467918