今月4日から公開された劇場アニメ『新暗行御史』(サイト)を、やっとこ観てきました。現状、関東圏ではシネ・リーブル池袋でしか公開されていないので、池袋まで・・・迷う、迷う。メトロポリタンってどこやねん!? と。
 劇場は小さかった。観客も、まばら。映画館では前から3列目に席を取るんだけど、自分より前に人は無し。まあ、3週目に入って、しかも平日の月曜ですからねえ。それと思ったより女性の方が多かったのは驚きでした・・・あっ、別に暇人という意味ではないですよ。
 映画の方は、原作未読者には分かりづらいのでは? と思える内容になっておりました。文秀と山道の会話なんて、なんでそこでその台詞? と、あっけに取られたくらいです。それと山道の高所恐怖症ネタ。最初の戦闘はともかく摩利との戦闘であの高さは・・・。そのくせ、中間映像では滅茶低い橋で怖がってるし・・・あれはいくらなんでも低すぎでしょう。高所恐怖症というより、水恐怖症に思えてしまいますがね。
 そして原作既読者には物足りない。この映画では原作の「新春香伝」と「曼陀羅華」の二つのエピソードを二部構成で描いているんですが、「新春香」は原作まんまで変更点はほとんど無し。新春香伝の最後のシーン滅茶好きですから、変えられてなくて良かった良かった。「曼陀羅華」は新キャラを入れたりと多少アレンジしてはいるものの、むしろ、テンポの悪さが痛かった。島に渡って突然大量虐殺始める文秀が良かったのに・・・。
 ってか、摩利の存在意義は全く見出せませんでした。単に山道との剣戟を魅せるためだけでしたなあ・・・まあ、これが見せ場だから仕方ないか。
 総括的には、とても冗長でだれました。中間映像で(歌手の)プロモーションビデオのおまけにアニメを入れたみたいな所とか・・・。
 とは言え、文句ばかり記しているようですが、戦闘シーンはとても素晴らしかったです。特に春香と幽幻兵士との人間離れしたバトルは最高です。・・・まあ、そこだけとも言えるけど。
 それと、映像は綺麗だし、山道もカッコよくて、可愛くて、滅茶良いです・・・ほとんど台詞はありませんがね。そんな訳で実際に動いている山道を見るための映画ですな。
 って事で、敢えて劇場ではなく、テレビアニメで観たかったなあ、と思ってしまいます。ま、初っ端から残酷描写がこれでもかと続くから、テレビでは辛そうですが。
 で、帰りに『新暗行御史』のオリジナルサウンドトラックを購入する。音楽を担当しているのは『灰羽連盟』、『光と水のダフネ』の大谷幸さん。歌は『戦国無双』のBoAさん・・・このアニメには合ってないんだけど
 そう言えば関係ないけど、『雲のむこう、約束の場所』のDVDが来年の2月17日に発売されるんですなあ・・・最近劇場で観たアニメ映画繋がりって事で、ちょっと記してみた。