シュヴァンクマイエル映画祭2015

 本日21日から3月13日まで開催される『シュヴァンクマイエル映画祭2015』の為、上映されている渋谷のシアター・イメージフォーラムへ行って参りました。

 さすがは渋谷でした。

 11時から上映開始で10時15分から整理券配布。昨今は大型映画館ばかりであったからか、自由席方式の映画は久しぶりだなあ、と思いつつ、映画祭初日、(監督ではないけど)トークショーあり、Aプログラム『アリス』は人気作である事を鑑みて、整理券配布前に到着していないと厳しいかなあと思いつつ、シュヴァンクマイエルの人気がどれだけなのか、全く予想できない状態での出発でした。
 渋谷自体久々であったので、駅から間違えた方向へ進んでしまって、10時には到着する予定だったのが、10時10分頃になってしまうという罠でした。しかも、そこそこ列ができていて・・・と記しつつも、秋葉原などのオタクイベントと比すとむしろ少ないぐらいで、11:00からのAプログラム『アリス』は整理No.29、13:30からのDプログラム「短編7作」は整理No.19という具合でした。ただ、劇場自体が64席と席数が少ない上に満席で補助席の設営も行われて立ち見も出るという具合でした。補助席は簡易椅子なのできつそうでしたがね。あと、何気に寒かった・・・上着を膝にかけていないとつらかった。それと時間が時間だったのでお腹が減って、腹の虫が何度か鳴ってしまったようで聞こえていないか気にしてしまった。
 ってか、客層に若い女性が多かったのは驚きでした。半分近くは女性だったのでは? と思う程でした。

 って事で、映画の感想は、
11:00Aプログラム『アリス』・・・私的にはこの作品がシュヴァンクマイエルの代表作にして至高と考えています。まあ、他の作品は鑑賞していない・・・と言うか、予告や短編程度しか鑑賞していないんですけどね。ルイス・キャロルの代表作をシュールにグロテスクにした本作は、子供向け・・・多分な作品で本日鑑賞した作品の中ではすんなりと楽しめるタイプの作品なのではないでしょうか。ロリコン御用達と思えなくもなかったりしますがね。DVDは所持しているものの、BDは持っていないので、3月7日からパラボリカ・ビスで開催されるシュヴァンクマイエル・作品&トリビュート展で販売していたら購入するかな、と。
12:30・・・ヴィヴィアン佐藤さんとペトル・ホリーさんのトークショー。アリスの口アップは、あの子役ではなく別人とか、シュヴァンクマイエル監督は中華料理派だとか、ドラえもんは知らないとか、いろいろと興味深い話を聞くことができました。
13:15・・・入場。整理番号も早めだったので、Aと同じ席に座る。客は立ち見もいたようなので満席?
13:30Dプログラム 短編7作・・・結構、苦行になってしまった。まず冒頭のCMの長さが・・・サブカル系の作品は嫌いではないものの、これだけ並べられると食傷気味。いつ始まるんだよ、と思わなくもありませんでした。作品自体は・・・うーむ、短編はやはり合わないか、と。「魔法のサーカス」「棺の家」「エトセトラ」「ドン・ファン」「コストニツェ」「レオナルドの日記」「アッシャー家の崩壊」の7編となるのですが、「棺の家」はドリフを想起しながら鑑賞してしまいました。「魔法の」と併せて面白かった。「エトセトラ」は語るべくもないが、目が痛かった。「ドン・ファン」は・・・途中で意識が無くなりかけたが、兄弟の諍い辺りから面白くなった。30分鑑賞していた記憶はないが・・・。「コストニツェ」は骸骨のオブジェで装飾されているセドレツ納骨堂のドキュメンタリー的映画でしたが、最後のセリフが秀逸過ぎて一番面白かった。まあ、行きたくはないけれど・・・。「レオナルド」はニュース映像は必要だったのか? と。「アッシャー家」は、ポーの作品だけど、短いな。基本的に作品の内容や意味を考えるよりも、独特な映像を堪能する作品群でしたなあ。繰り返しが多めで、寝ている客もいたのか、小さいながらも鼾が聞こえた程でした。

 で、次は諦めて劇場を後にしました。本当はBプログラムの『オテサーネク』を観たかったのですが、18:30からと遅いので諦めました。上映時間は再来週から変更されるので3月7日以降にでも行こうと思います。