『ローマ人の物語8、9、10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 上・中・下』読了

塩野七生 新潮社(新潮文庫) 215+279+236ページ 上:400円+税、中:476円+税、下:438円+税
 ローマ、否世界史上屈指の大人物ユリウス・カエサルの生涯・・・をルビコン渡河前まで描きます。特にカエサルの著書「ガリア戦記」を元にガリア戦を一年毎に記した中巻からは読書の中断を苦痛にさせてくれる程の面白さです。つい最近、ガリア戦最大のライバル――他に人材がいないだけなんだけど――ヴェルチンジェトリックスを主人公にした『カエサルを撃て』(佐藤賢一)を読みましたが、あちらよりも先に読むべきでしたな。
 それにしても、権力争いってのはいつの時代も国益無視ですなあ。有為な人物は運が無ければ殺される。
 この書籍は1995年9月に新潮社より刊行されたものを文庫化したものです。
8:平成16年9月1日発行 ISBN:4101181586
9:平成16年9月1日発行 ISBN:4101181594
10:平成16年9月1日発行 ISBN:4101181608