『憎悪の宗教』読了

定方晟 洋泉社(新書y) 222ページ 760円+税
 ユダヤ教キリスト教イスラム教を憎悪の宗教と位置づけて批判した書。何故、世界三大宗教の仏教が入っていないかと言えば、著者が仏教学者だから。そのため、仏像を破壊したイスラム教は特にその文章までが敵意に溢れています。ある意味、著者が憎悪の塊になっています。
 宗教の経典批判に終始しているだけであれば良かったものの、宗教の名の下に行われた歴史上の悪行まで紹介してしまったのは、宗教批判の著としては片手落ち。仏教だって・・・。
 巻末付録に狂言があるけど、読むだけ無駄。
 2005年1月21日初版発行 ISBN:4896918797