『蠅の女』読了

牧野修 光文社(光文社文庫) 218ページ 476円+税
 カルト教団の恐怖を描く本格派ホラーかと思っていたんですが、蠅の女が現れた辺りからアクションホラー・・・つうか、ギャグホラーへと変貌していきました。長編と銘打たれてますが、200ページで文字がここまですかすかだと・・・物足りない事この上ありませんでした。
 内容的には、(以降、ネタバレ)カルト教団との戦いが描かれるんですが・・・まんまイエス・キリストが敵だったりして、それに対抗する主人公の味方はベルゼブル、悪霊の王・・・お、女? まあ、なんと言いましょうか、ここまで奇天烈な展開は、唖然とする以前に笑ってしまいます。B級、否C級アメリカンホラーって感じでした。ってか、「解説しよう」とか言うベルゼブルは嫌だ。
 2004年12月20日初版1刷発行 ISBN:4334738087