アーリャマーン EPISODEⅠ:帝国の勇者

 インドのスペース・マサラ・アクション『アーリャマーン EPISODEⅠ:帝国の勇者』を視聴する。インドTV史上最高視聴率を記録したとか――失礼ながら、インドのテレビ復旧率も、チャンネル数も、視聴率機器の事も知らないのでなんとも言えないけど――観るものないんですかね?
 物語は、吹き替えで初っ端に暴露するように、スターウォーズのパクリ。『SW』と『帝国』(正式にはⅣとⅤ)を微妙に混ぜて、インド風味に味付けした感じ・・・踊りは無かったけど。
 つうか、何よりも日本の低予算特撮番組か、NHK教育で流れてそうな番組、と思いたくなるような出来(前出のものを馬鹿にする訳では無いけど)で、『SW』と比べるのは失礼だろ!? と。使いまわしや長いカットが多くて、ちょっと観ていて辛くなってしまいました。救いはインド映画なのに2時間って事ですかね。
 主人公は、ルークとハン・ソロを足して10くらいで割った設定。ちなみにソロの部分は、最後に閉じ込められるってとこくらいですが・・・。彼を補佐する最強の子供用ロボットは、C-3POを銀色子供用にして喋り(?)はR2-D2アーリャマーンの兄貴である化け物は、ちょっとダース・モール入ってたり・・・。なにもかもが中途半端。
 EPⅠと記されているように続くようですが、観るかは分かりません。時間が大量に余ったら観ようかと思います・・・借りてるものに何言っているという気もしますがね。
 それにしても、主人公のアーリャマーンが、インド映画ならではと言いましょうか、25歳とは到底思えない中年っぷり。違和感ありあり! むしろそのふてぶてしい顔がなんとも憎らしい。
 逆に敵役のナーラックが、吹き替え池田秀一さんという事もあってか、非常にカッコよく見えました・・・連獅子っぽい被り物(むしろ高杉晋作?)と、驚く度にガオーと効果音が入ったりしますが・・・。微妙にアンディ・ガルシアっぽく見えてカッコよかったです。
 『クン・パオ』や『親指ウォーズ』を貸された気分が、よーく分かりました。ごめんなさい。