『信長を撃いた男』読了

南原幹雄 新潮社(新潮文庫) 411ページ 590円+税
 戦国時代、織田信長を暗殺しようとするも失敗、最期は惨たらしく処刑された鉄砲の達人・杉谷善住坊の生涯。非常にマイナー所を少ない史料から掘り出して話を膨らませておりますが、結局蒲生典膳は必要だったか? という気がしなくもありませんでした。特に後半になると、やっつけになっていたため強く感じました。それと女性陣が、濡れ場要因として入れただけなのも・・・。
 杉谷善住坊と言えば、『太閤立志伝』で初っ端に仲間に入れる事が可能で、しかも鉄砲能力があったので重宝した事を想起しました。
 この書籍は2002年7月に実業之日本社から刊行されたものの文庫化です。
 平成17年8月1日発行 ISBN:4101100276