『霧の中の二剣士』読了

フリッツ・ライバー 【訳】朝倉久志 東京創元社創元推理文庫) 341ページ 800円+税
 1940年から(中断を挟みつつ)書き続けられていたヒロイックファンタジーの傑作《ファファード&グレイ・マウザーシリーズ》の第3弾。6編の中短編集。2巻を読んだ時にも感じたけど、怪奇小説テイストな作品があったりして、中でも「海王の留守に」は、ラブクラフトか? と。しかも、今回の話の中では、現実の地球(古代テュロス)に来るという設定の話があったりと何でもありかよと。
 ただ、やはりと言いましょうか、二人の主人公が英雄というよりも、単に腕の立つ盗賊という感じなんですよねえ。まあ、人間らしいと言えなくも無いのかもしれませんが・・・。
 2005年2月18日初版 ISBN:448862510X