『全1冊 小説 立花宗茂』読了

童門冬二 集英社集英社文庫) 602ページ 1000円+税
 戦国後期の武将・立花宗茂の生涯。関ヶ原に敗れて浪人となりながらも、再び旧領に返り咲いた稀有な人生を描きます。八尋版、志木沢版に続いて三冊目の宗茂。”義”が重要視されるのは前二冊と同じで裎千代が好人物なのは志木沢版っぽい。本作の魅力は、宗茂を支え続ける家臣達に重点を置いて描いている点でしょうか。それと徳川秀忠の名君化?
 この書籍は2001年5月に学陽書房より刊行された『小説 立花宗茂(上・下)』の再文庫化(?)です。
 2006年12月20日第1刷 ISBN:4087461068