『ef - a tale of memories.』の第11話「ever forever」を視聴する。
 蓮治/千尋オンリー・・・声優が三人とか。
 前半、妙にハイテンションな千尋、一日限定お試し期間の恋人、小説は(デートが決まって)デート後に読む様に変更、プリクラを貼る際の思いつめたような表情・・・と嫌なフラグを立てまくりながら進行するものだから、映画観賞後のやりとりや、ゲーセンでのシーンを微笑ましいと思う半面、不安感ばかりが増大。
 この二人だけは幸せになってほしいけど、そうはならないんだろうなあ、という諦め感を抱きながら前半は終了。
 後半、千尋は頭の中身が12歳の割に早熟だよなあ、と唐突な流れに驚きつつ・・・彼女は恋人であるならともかく、妻や母親になるのは不幸になるだけだなあ、と。覚悟を決めている蓮治はともかく、子供は両親を選べませんからねえ。
 完成した小説中での神である女の子が、絵画(日記)を見て、絵画(日記)中の自分に嫉妬の炎を燃やすのを千尋自身の心に重ね合わせる描き方は秀逸だった。千尋が妙に積極的になるのは、日記に書かれていた幸せそうな自分より更に幸せになろうという虚栄心?
 そして最後に千尋が選んだ答えは――自殺すると思わせるブラフもありましたが――蓮治との思い出の詰まった、そして唯一の繋がりである日記を破り捨てる事。好きだからこそ幸せになって欲しいという想い・・・何気に千尋は様々な感情や思考が芽生えている様なので、それが記憶を長く留められる、もしくは元に戻る、とかだったら、安直だけど自分はご都合主義でも納得する。
 ってか、学校で自殺なんてしたら、ある意味千尋を放置して自らの事しか考えない景に対する断罪って気もしますな。
 で、次週は、最終回。
 敢えて予告に火村を出してきたり、彼の”知っている答え”が二人を救うのだろうか・・・その”答え”が、千尋の選択した答えで無い事を願うばかりです。もしかして、今回も妙に意味深だった火村は、蓮治と同じ様な形で雨宮を失ったんですかねえ。誤った選択をしたから、答えを知っていると・・・。
 って、今回で完結してて、このまま別れて終了、って事も考えられるか。来週は普通に景パートオンリーだった日には、斬新とは思うけど、別の意味で泣く。
 まあ、どちらにせよ、一週間は長いです。
 次回予告イラストは七尾奈留さんの雨宮優子。ぶっちゃけ七尾さんのイラストは、好きな部類のイラストではなかったんだけど、『sola』→『ef』と作品の影響も相俟ってなんか好きになってきました。