『哲学がはじまるとき―思考は何/どこに向かうのか』読了

斎藤慶典 筑摩書房ちくま新書) 232ページ 720円+税
 著者自身の「存在論」に関する思考の流れを記して、哲学的思考法というものがどのようなものであるのかを体感する書・・・入門書でも、著名哲学者を紹介する書ではありません。
 徐々に深くなっていく思索の様に思えて、実は単純化している・・・はずなのに、何が言いたいのか分からなくなる。頭の中身も違うけど、(自分は)畑が違うという事は良く分かりました。まあ、難解だから哲学なのであって、難解ではなかったら、それはそれで哲学ではないのかもしれません。読み易い読み難いは文才に区分されると思うので、ちょっと違いますがね。
 目次は、一部・思考「当惑」「問い」「哲学」「形而上学」、二部・世界「存在」「時間」「私」「真理」「場所」となっています。
 2007年4月10日第1刷発行 ISBN:9784480063564