『呂蒙』読了

芝豪 PHP研究所PHP文庫) 422ページ 743円+税
 三国時代(実際には違うという突っ込みは無しで)の呉の武将・呂蒙の生涯。概ね歴史になぞらえながら、仮想男女の人物を呂蒙配下に・・・あまりにこの二人が、有能で活躍し過ぎてしまって、赤壁も実は・・・とかいう展開は、さすがに興醒め。
 呂蒙は、吉川三国志や横光三国志等、演義関連の書籍の為、関羽を倒したと言うだけで、嫌われてしまった不遇な武将・・・極端な友人は、三国志のゲームで呂蒙を捕らえると必ず首を斬ってました。
 それにしても、蜀の武将はもちろん、何気に呉の武将って文庫化される事が多いんですよねえ。むしろ、魏の武将は武将数からして多くて良い筈なのに、文庫本てほとんど見かけません・・・単体武将の作品をよく出すPHP準拠になりますがね。君主である曹操のワンマンという印象が強いんでしょうかねえ。夏侯惇とか、張郃辺りは刊行されても良いと思うのだけど・・・。
 2007年12月18日第1版第1刷 ISBN:9784569669861