『北条氏照』読了

伊東潤 PHP研究所PHP文庫) 388ページ 781円+税
 戦国時代、小田原北条氏の最期を飾った武将、北条氏康三男・北条氏照の生涯。
 民を想い、義に生きる武将として描かれているのですが、あまりに北条寄り過ぎて、ちと辟易。氏康は別格として、氏政、氏直親子までもが、民を思いやる好人物となって、逆に秀吉は世紀の大悪人の如き扱いでした。小田原陣敗戦も、ほとんど全て松田憲秀に背負わされておりました。まあ、井の中の蛙状態な北条家は変わりませんがね。
 しかし、『上杉景虎』を読んだ後だと氏政の落差が・・・。
 何気、最近は『北条綱成』といい、北条武将の作品が続いて、嬉しい限りではありますな。
 2009年7月17日第1版第1刷 ISBN:9784569673059