『柴田勝家』読了

森下翠 学陽書房(人物文庫) 351ページ 840円+税
 織田家筆頭家老・柴田勝家の生涯。と言っても、織田信長に仕えるまでの信秀・信行時代までと、唐突に時間が飛んで本能寺の変後、勝家が死ぬまでが描かれるだけで、信長時代がほとんど取り上げられていなかったのは残念ではありました。
 温厚で人当たりよく、ただ戦になると人が変わったようになるそんな人物となっており、故に秀吉との確執が感じられませんでした。まあ、秀吉自体は陰惨とした感じではありましたがね。
 滝川一益お市などの勝家との絡みの描き方は悪くはありませんでした。
 2012年11月20日初版発行 ISBN:9784313752832