『真田信綱』読了

近衛龍春 PHP研究所PHP文庫) 522ページ 933円+税
 戦国時代、真田幸隆の長男・信綱の生涯。幸隆、昌幸、信幸、信繁を主人公にした作品は多々あるものの、信綱が主人公の作品はほとんど(まるで?)聞きませんでしたからねえ、と言う事で購入しました。有能ではあるものの、それ程特徴のない武将として描かれている為、それ程盛り上がることもなく、ただ武田信玄に心酔する武将であり、謙信に敵意を燃やす、そんな血気盛んな武将として描かれておりました。史実通りに長篠合戦で戦死するまでとなっています。最終章では甥となる大坂の陣での真田信繁の姿も。
 作品によってぶれのある勝頼は、あまり出番はないものの、勇将ではあるものの、主君としては微妙に描かれておりました。
 基本的には幸隆の生涯と被りまくるんですけどね。
 2013年9月17日第1版第1刷 ISBN:9784569760605