9月17日に公開されたもののゲームショウと被ったのとフィルム特典化を待っていた『聲の形』(サイト)を、TOHOシネマズ錦糸町にて鑑賞してまいりました。
 12時40分の回でしたが、予約開始日はそれほどでもなかったのだけれど、次の回も含めて満席状態でした。フィルム特典の配布が始まったのと、1日のファーストデイで映画料金が安くなっていたのもあるんでしょうなあ。1日が土日の日の映画館は混みますからねえ。
 で、パンフレットは売切れで買えませんでした。
 って事で、客層は京アニ作品ではあるものの一般層が多いイメージ。『君の名は。』のヒットもあって抵抗感が薄まったのか、系統は異なるもののパッと見は同系統に見えるためなのか・・あ、でも『境界の彼方』も『ユーフォ』も多かったし、京アニが一般化したのか、宣伝の妙か。
 特典のフィルムは、結弦と永束が石田と硝子を遠くから見ているシーン・・・を遠くから見ているシーンっぽい。

 結弦と言えば、声を悠木碧さんが演じられていたのですが、作中全く気付きませんでした。『君の名は。』はすぐに分かるのだが・・・。
 『君の名は。』と言えば、石田が永束に名前を問うシーンでちょっと笑ってしまいました。
 でもって、感想をば。
 原作は未読です。
 (以降、ネタバレ含む)
 聴覚障碍者の少女をイジメていた少年が、自らもいじめられるようになって数年後、再会した少女と友達になるという話。
 お涙頂戴の感動モノではあるのですが、見事に乗せられてしまいました。終盤辺りがやばくて、文化祭のシーンがそこそこの長さ無かったら、涙を乾かしきれませんでしたよ。まあ、涙腺はヨワヨワですが・・・。
 中でも、早見沙織さんの演技は贔屓目を抜きにしても良かった。聴覚障碍者の方に知り合いがいる訳ではないので、比較はできませんがね。
 それと、アニメ・・・特に京アニとなると女性の描き方は丁寧だし魅力的で、普通に嫌な奴になるポジションの植野なども――最後の最後まで心情を読み取りづらいキャラではありましたが――その動きやらを観ているだけで良かった。
 原作は結構長いらしいので、カットされているんだろうなあ、と思わざるを得ない描写が多々あったのは勿体なかった。硝子の告白はもちろん、島田やらの扱いは最小限度に留められているからか、掌返しをした心情やら、その後の植野による橋渡しなども唐突感があり過ぎて、やはり2時間で収めるには尺が短すぎたんでしょうかね。
 とは言え、テレビアニメで視聴するには、最初のイジメは観ていて辛い事になりそうですが・・・。経験はないのに、結構キツかった。
 と、記したい事は多々あるし、いろいろと考えさせられる作品の良作でした。もう一度観るかは分かりませんが、Blu-rayは購入すると思います。