三位一体、トリニティ・ゲヘナ」(サーシャ、カーチャ様、リジィ)
 『聖痕のクェイサー』の#22「トリニティ・ゲヘナ」を視聴する。
 剣のマリアとして、まふゆの乳の力で色々と進展。元気玉ならぬ、元気乳(?)など、地球規模となっていたのには、ちょっと笑った。
 でもって、続々と仲間達がやってくるシーンは熱いものがあるはずなのに、直前までのダメなリジィとかがあってか、感動は微妙に・・・関西ペアは言うに及ばず。
 なによりも、王(ワン)とか、アデプト12使徒が雑魚扱いなのが・・・と思ったけれど、最近の原作を見ると合点。
 って事で、最後は兄弟が融合して双頭のグリフォンっぽい怪獣になって、華の頑張りで吹っ切れたカーチャ様とも協力して敵を撃退するのでした。
 予告後の提供絵は、広江礼威さん描くカーチャ様。

『【最後の魔法使者】第一部 魔法の使徒  上・下』読了

マーセデス・ラッキー 【訳】細美遙子 東京創元社創元推理文庫
324+301ページ 各巻:900円+税
 「こんな可愛い子が女の子のはずはない」
 って事で、表紙の黒髪美少女だと思っていたのは、男の子でした。

 歴代作品の主人公は女性で統一されていたので、まさか男が主人公とは・・・しかも、活発で性に大らかで、むしろ野生的とも呼べる女主人公ばかりだったのに、初の男性主人公は、女性よりも男性に興味のある気弱な美少年。今までのシリーズの中でも時折登場していた過去の人・魔法使者ヴァニエルを主人公にした≪ヴァルデマール年代記シリーズ≫の≪最後の魔法使者≫開幕は、ボーイズラブ小説となっておりました。ほとんど、今までの内容は忘れておりましたが、通常のファンタジー以上にえぐい性癖を描いたり、強姦等も普通に描く作品だったのに、本作に関しては、耽美なBL小説になっていて吃驚。今までは、むしろ百合っぽさのある作品だったのに、過去編に入ってからは・・・。
<以降、ネタバレ>
 設定も、絶世の美少年なので、邪悪な敵の(男)魔法使いすら、ついキスをして自分の物にしたくなる程だったりします。
 本書は1人の少年が、愛する者の死を乗越えて、一人の”魔法使者”として、人としても成長する物語になっています。読み始めた当初(上巻)は、なんだこの主人公、だったのが、次々と訪れる苦難に応援を、ラストの使者として大成する様には涙する程でした。
 次巻は、10年後の物語になるとかで、いつ刊行されるのやら・・・。
上:2009年11月20日初版 ISBN:9784488577124
下:2009年11月20日初版 ISBN:9784488577131