きしょいよ」(コリン)
 『フラクタル』の第7話「虚飾の街」を視聴する。
 クレインとネッサが、フラクタルシステムが見事なまでに機能する街「ザナドゥ」を訪れる・・・と言うか、連れてこられる話。
 中盤まではいつものダラダラフラクタルでしたが、ネッサが力を暴走させて街の虚飾を剥ぎ取り、それに憤慨したコリンが、クレインを撃って変態登場の終盤怒涛の流れは、盛り上がる・・・はずなんだけど、それ程次週が楽しみでもないという罠。
 って事で、サブタイ通りにフラクタルシステムが、荒廃した地上を覆い隠すための目くらましである事が判明するのでした。ただ、別の意で、今まで自然風景が多かったのは、人類の自然への介入を防ぐ、自然回帰プログラムこそがフラクタルシステム、と、捉えることも可能となるんでしょうかねえ。まあ、そこの人物が、怪しすぎるのがなんですけどね。

『野望円舞曲 1』読了

田中芳樹荻野目悠樹 徳間書店徳間デュアル文庫) 353ページ 676円+税
 スペースオペラ作品にして田中芳樹さんの名前があっては、第二の『銀河英雄伝説』を期待せずにはいられない訳ですが・・・田中さんは原案(修正も?)で、基本は荻野目さんが記されているようでした。
 って事で、見た目おしとやか、実は活発・・・所か野望持つ女性が主人公のシリーズ、らしい。らしいというのは、彼女がメインであろうとは思うのだけれど――スペオペというのもあるし――むしろ魅力的なキャラクター達を1巻から大挙だして壮大さをアピールしようとしていたのかもしれませんが、その魅力が伝わる前に次の人物へ視点が移行してしまうという事がざらであったのは残念。普通のラノベ展開となってしまっているのも残念。『英伝』は歴史小説っぽさが好きだったんですがねえ。
 ちなみに全巻完結してから読もうとしていたら、最終10巻が刊行されたのが去年の12月という・・・。
 2000年8月31日初刷 ISBN:4199050051