『30ポイントで読み解く「ローマ帝国衰亡史』読了

金森誠也・監修 PHP研究所PHP文庫) 340ページ 600円+税

 エドワード・ギボンの「ローマ帝国衰亡史」を読み解く書・・・と言いつつ、ローマ帝国建国からローマ帝国滅亡までを描きます。ローマ帝国の著名な皇帝は網羅しているのでローマ史に興味のある方は是非! それと『デモンベイン』で興味を持った方もアンチクロスの本ネタが分かります・・・全く関係ないけどね。しかし、読後に思う事は民主主義は結局はダメになる政体なんだろうなあと。もちろんローマの政体とは違いますけど、民衆のいい加減さは今も変わりませんからねえ。
 ローマ帝国と言えば、新潮社の『ローマ人の物語 第二期』(塩野七生)の刊行が今月末から行われます。いやさ、当時は続編二年後かあ、と思っていたけど、月日の経つのは早いものです。とは言え、取り上げられている内容はユリウス・カエサル(上・中・下の三巻)・・・しかもルビコン以前*1ですぜ。一体、全何巻にする気なんだろう。

 2004年7月20日第1版1刷 ISBN:4569662277

*1:カエサルルビコン川を渡河する前