黒川伊保子 新潮社(新潮新書) 204ページ 680円+税
ことばの「音」が与えるサブリミナル効果について、脳科学、人工知能、言語学、物理学をひっくるめたことばの潜在意識論。確かに結果だけを聞くと、納得しかけてしまいますが、うさんくさいとまでは言わないものの、実は結構アバウトな内容であったりします。
それでも、内容は読み易く、如何に日本語が特殊な言語であるかを実感させられます。以前に読んだ音相理論*1も取り上げられています・・・と言いましょうか、”師”らしい。
で、なんと言っても題名に誰もが興味を引かれる訳ですが・・・男子が濁音好きってのには、たった2ページしか割いてませんでした。しかも、モビルスーツは戦闘用ロボット呼ばわりなのに、スカイフィッシュとか取り上げているのにはアンバランス感を感じました。
2004年7月20日発行 ISBN:4106100789
*1:『ネーミングの極意』(木通隆行)