『人格障害の時代』読了

岡田尊司 平凡社平凡社新書) 214ページ 720円+税
 現代人の多くが抱える人格障害。自己愛を個人主義にすり替え欲望の制御が出来ない日本人を痛烈に嘆く書。7章まではとても興味深く読めたのですが、感情的になって解決策を提示する8章が・・・。「ゲームとは、一種の精神的「麻薬」だといえる〜中略〜こういう過激なコンテンツを売りさばいて、利益を上げているのは、大人たちだ。子供たちは、その餌食にされているだけである」。まあ、自分がゲーム会社に勤めているからそう思うのかもしれないけど、ちょっと一方的過ぎる論なんですよねえ。確かにそういう側面もありますがね。
 2004年6月15日初版第1刷 2004年8月5日初版第3刷 ISBN:4582852297