『流行り神 警視庁怪異事件ファイル0』読了

山下卓 エンターブレインファミ通文庫) 222ページ 640円+税
 日本一ソフトウェアから発売されたPS2用ホラーアドベンチャー流行り神』のアンソロジー本。「ケサランパサラン」(蕪木統文)、「ベッドの下の男」「パッシング」(瀧本正至)、「死体洗いのバイト」(林直孝)、「虚儀式」(山下卓)の短編5編が収録されています。「ベッド」「パッシング」「死体洗い」は、妙に短いなあと思っていたら、『ザプレ』に掲載されていた作品の加筆訂正版でした・・・読んでいませんでしたけどね。この三編の中では「ベッド」が良かったんだけど、短くてストレートに終わってしまったのが、ちょっと残念。
 残りの二編、小暮宗一郎が遭遇する不思議体験を描いた「ケサランパサラン」、小学生の行った儀式に絡む惨劇に八神と霧崎水明が迫る「虚儀式」は長めで、そこそこ面白かったです・・・怖くはない。
 この書籍を夜中に読みながら、ふとゲーム版でトラウマになる”目”を、ふと思い出してしまいました・・・あれは、今までプレイしたホラーゲームの中でも屈指の怖さでしたからねえ。
2004年12月31日初版発行 ISBN:4757721242